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「生活再生貸付事業」とは

マイクロファイナンスと呼ぶか、ソーシャルレンディングとするのかは別として、日本でも先述の米国や英国のように小口金融を従来の金融機関を介在させないで行おうとする動きが出ています。その背景には長引く不況による個人の可処分所得の減少、中小企業の業績悪化と銀行による貸し渋り、貸し剥がしがあります。たとえば、グリーンコープ生協ふくおか(ほかに、おおいた、長崎なども)は「生活再生貸付事業」という名前で、営利目的ではない、組合員の経済情勢や生活上の悩みを解決するマイクロファイナンスを行っています。生協のホームページによれば、借金以外の小額の「生活費」の貸出を10万円から100万円をメドに実施中です。「生活費」には家賃、水道光熱費、税金などが含まれます。授業料や給食費なども入るかもしれませんが不明です。

この貸出の目的は、生活再生ができるようにすることで、借金返済を終えた組合員を対象としています。借金返済は別の枠組みで行ってほしいということだと理解できますが、生活費として貸した資金が借金返済に回り、組合員の生活が一向に楽にならないことを防止する目的もあると想像されます。年利は9.5%と高めですが、カードワーン金利が10%を超えている現状では、高利とはいえないかもしれません。貸付の上限は150万円前後とされています(以上、グリーンコープ生協ふくおかの2011年6月19日現在のホームページを参照)。

またほかの生協でもこんな動きがあります。被災地に位置する岩手県にある、いわて消費者生活協同組合などが提供する「スイッチローン」(消費者救済資金貸付制度)や「生活再建資金」ローンは、地域限定とはいえ、突然の失業や被災で困っている個人や事業主にとっては一つの朗報です。スイッチローンは、多重債務者が対象で、500万円以内で借りることができます。金利は年9.26%から10.96%(2011年6月現在)ですが、別途4.95%相当の弁護士費用がかかります。最長10年まで借りることができますが、連帯保証人が一人以上必要です。

岩手県内居住者もしくは在勤者しか借りることができません。生活再建資金ローンは、自己破産などにより債務整理を行った個人がどこからも借りることができないことに対応するもので、医療、冠婚葬祭、引っ越しなどの費用をまかなうためのものです。借入額は100万円以内で、金利は年8.8%(2011年6月現在)、最長6年まで借りることができます。連帯保証人が一人必要です。スイッチローンと同じく岩手県内および青森県八戸市在住もしくは在勤の20歳以上の人に限られます。ほかには「被災者支援つなぎ融資」などもありますが、ほかの地域に住む読者には関係がないので割愛します(以上、いわて消費者生活協同組合の2011年6月19日現在のホームページを参照)。

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